歴史的な建築物に運河、行き交う舟。色合いが美しい街並みと、そこでのんびりと休日の昼下がりを楽しむ人々。
水の都ヴィネツィア。そんな、美しい街から生まれたフレグランスブランドがあります。
日本に上陸してまだ日が浅いこのブランドの名前は、The Merchant of Venice(ザマーチャントオブベニス)=ベニスの商人。
ヴィネツィアに古くから伝わる香水術と、東洋との交易をコンセプトに生まれた新進気鋭のイタリアフレグランスブランドです。
今回は、ヴィネツィアならではのボトルへのこだわりや、最上級の香料を楽しめるイタリア発フレグランスメゾン、The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)と、その中でもACCORDIシリーズ、VANIGLIAについてご紹介いたします。
東洋との交易から着想を得て香りをクリエーションするブランド「The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)」とは
まるで一つのアート作品のようなボトルから目が離せない。ヴィネツィアングラスに着想を得た、視覚でも楽しみたい香水
The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)は、イタリアのヴィネツィア発のフレグランスブランド。古くから交易の中心地だったヴィネツィアに伝わる香水術をベースとし、東洋とのやりとりの中で生まれるインスピレーションを香水に落とし込んでいます。
商人のかぶっていた帽子に着想を得たボトルキャップや、ヴィネツィアングラスのように芸術的で美しいボトルが目を引きますよね。
今回は、The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)のブランドストーリーをはじめ、
香料そのものの表現にフォーカスした珍しいACCORDIシリーズの中からVANIGLIA(ヴァニグリア)をご紹介いたします。
The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)は、香料の製造に100年以上携わってきたヴィダル家から生まれました。
アジアからアフリカ、さらには北の海まで広大な地域を網羅した海上交易路”ムーデ”から着想を得ています。”ムーデ”はヴェネツィアから始まり、世界中、その中でも特に東洋の港に着港する当時の主要な交易路。交易によって、自国の国土内では直接入手できない知識と原材料を獲得することができたところに、The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)の特異性がうかがえます。
ムスキエーリ(香料師)やサオネーリ(石鹸職人)などの熟練職人たちによって、新しい生産技術が生み出され、欧州のすべての王室で非常に人気の高い製品となったヴェネツィア香水の復刻とも言えるでしょう。
ブランドを代表するのは「ムラーノコレクション」。
これまでの写真でご紹介してきた、ヴィネツィアングラスや商人の帽子に着想を得て作られた美しいボトルのコレクションです。
それぞれの作品ごとに、交易からインスパイアされた異国のストーリーから香水が生まれています。
現在、日本では6つのラインナップが発表されているよう。
ヴェネツィアの探検家マルコ・ポーロによって、中国からインド皇帝ハルシャ・ヴァルダナの宮廷に、そしてヴェネツィアに輸入された紅茶にインスパイアされて生まれた作品です。
パッと見ただけで感じる中国らしい色合いと異国情緒…ボトルを見ているだけでもそのストーリーについ想いを馳せてしまいます。
新宿の伊勢丹店では、日本上陸3日ほどで完売になってしまったのだとか・・・
The Merchat of Veniceはこちらから
画像出典:FASHIONPRESS 公式サイト
・交易からインスパイアされた異国のストーリーのみならず、ヴィネツィアングラスをイメージしたボトルの美しさなども魅力
最後に、ザマーチャントオブベニスの中で発表されている面白いコレクション「ACCORDI」シリーズについてもご紹介できればと思います。
香料、それ自身を表現したACCORDIシリーズ。重ね付けすることにフォーカスされた香水
“アコーディ・ディ・プロフモ”という言葉の意味するところは、「香りの調和」。
今回は、その中からバニラの香料「VANIGLIA(ヴァニグリア)」についてご紹介いたします。
本当にピュアなバニラの表現を追求した「VANIGLIA(ヴァニグリア)」
ウッディ系のハーブのような深みを感じさせる、取り入れやすい繊細なバニラノート。
The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス) VANIGLIA(ヴァニグリア)
このバニラは、ひと嗅ぎした瞬間に買うことを決意した香水です。
もったりと重たいバニラや、はたまたコットンキャンディのような化学的な甘みのするバニラは世の中にもたくさんあると思うのですが、フレッシュで爽やかなウッディ調のバニラは初めてでした。
バニラが生まれるツル性植物を想起させるような、グリーンハーブのような新鮮さを感じさせるアコードです。
まさに香料それ自身の表現を追求したというコンセプトに違わないクオリティの香水だと感じます。
重ね付けできる香水を探している方にはぜひおすすめしたい1本です。
参考価格:13,000円前後税込
※2024年5月16日時点の情報です。
最後に
画像出典:VOGUE JAPAN 公式サイト
今回は、The Merchat of Venice(ザマーチャントオブベニス)のブランドストーリーとおすすめ香水についてご紹介しました。
ヴィネツィア生まれだからこそのアートのような圧倒的なビジュアルと、香水が本当に好きな人のための香りやコンセプトで深く魅了するブランドなので、
ぜひこの世界観を味わってみていただけたら幸いに思います。
The Merchat of Veniceはこちらから
画像出典:VOGUE JAPAN 公式サイト